【味覚・嗅覚】

≪味覚≫

人が感じる味には、旨味、甘味、塩味、苦味、酸味の5種類があります。


旨味、甘味、塩味は生まれた時から美味しいと感じるのですが、苦味、酸味は慣れてくると徐々に美味しく感じる味と言われています。


その為、苦味のある魚や野菜、酸味のあるヨーグルトや酢の物などが苦手なお子さんは多いのではないでしょうか。




≪嗅覚≫

最も本能的な感覚と言われ、食べ物が腐ってないか、食べても大丈夫かを判断する等、外敵や危険から身を守る為のセンサーの役割をしています。


赤ちゃんは生後1~2日で匂いの判断が出来ているそうです。


知らない人に抱っこされると泣いてしまうのは、「お母さんの匂いじゃない!」と判断していることも関係しているようです。

洗剤や化粧品、塗料の匂いなど、特定の匂いが原因でイライラしたり、吐き気や頭痛を起こすお子さんや、苦手な匂いだと感じることで触れない物があるお子さんもいます。


匂いは目に見えない為、分かりにくいですが、原因不明の不快感や嫌悪感を示す時には、周囲の匂いにも配慮してみると良いかもしれません。




2つの感覚を通して、『偏食』についても少し触れたいと思います。


偏食の理由としては、

・見た目が苦手

・食感が苦手

・味や匂いが苦手

・食わず嫌い

・こだわり

・アレルギー

・幼いころに嫌な記憶がある

・面倒(骨を取り除く)


などなど、様々な理由が考えられます。


(私は幼い頃に父がお土産に買ってきたカニを食べ過ぎ、リ○ースした結果、以降カニが嫌いになりました…)


実際にはいくつかの理由が重なっているということも多いのですが、今回は感覚面の理由に絞ってお伝えします。


柔らかい食べ物を好まず、硬い物ばかりを食べるお子さんを例に挙げると、強く噛むことによって得られる筋肉や関節への刺激を求めているということが考えられます。


硬い物を噛むことで覚醒水準をちょうどいい状態に調整し、落ち着きや注意・集中を保っている場合もあります。


そのような原因が爪噛み鉛筆を噛む行動に影響している事があります。(爪噛みや鉛筆を噛む動作には、家ではガムを噛むという方法や、鉛筆を噛んでもいいように鉛筆に取り付けられるゴム製のグッズもあります。)


【参考】 Qシリーズ:「Qキャップ」




このような感覚の調整機能の偏りが、偏食に関係している場合があります。


調理方法を「ちょっと硬めに」「ちょっと軟らかめに」など調整することで好きな感覚になり、食べられるお子さんもいらっしゃいます。

また、“これしか食べない”というこだわりがあるお子さんは、その他の食べ物の味やにおい、色、食感(口に入った食べ物の感覚)などが苦手ということも考えられます。


今無理して食べられるようになることを急ぐのではなく、興味が湧いたら少しずつと長い目で見ていただけると良いと思われます。

食材によってはお箸ではつまみにくく、食べるのが億劫になってしまうお子さんもいるかもしれません。


食材によって食器(スプーンやフォーク、お皿の形)を変えてみたり、手を使う遊び等を通して練習していくのも良いと思われます!





お子さんの為に調理を工夫されている保護者の方々沢山いらっしゃると思います。


お料理の工夫ばかりでは負担が大きくなってしまいますので、食事環境を変えてみるのはいかがでしょうか。


たまにはテレビを消して会話を楽しみながらの食事や、一緒に調理をしてみたり…


そして、やはり頑張って食べたことを褒めてもらうことは、お子さんにとってとても嬉しいことだと思います。


ご飯を通してご家族の時間を楽しまれてください ^^




・感覚シリーズ第1弾【視覚】について


・感覚シリーズ第2弾【聴覚】について


・感覚シリーズ第3弾【触覚】について