④サポートを受けて気持ちを切り替える

感情を調整できればレジリエンスはより高まりますが、感情の調節は大人でも難しいです

よね。


子どもは元々感情のコントロールが苦手で、特にハードルが高くなります。


そこで感情の「調整」や「制御」と難しく捉えるのではなく、気持ちの「切り替え」と考えてもらえれば良いと思います。


ここでも、これまでのステップと同様に「気持ちを切り替える」過程において、【周りの人(=大人)のサポート】が重要となります。


以下、どのようにしてサポートを受け、気持ちを切り替えられるようになるか具体的にお伝えしていきます。




◎サポートを受けられる環境を整える


子どもが友達や先生等、頼れる相談相手を持てるように、子どもの特性を理解してもらったり、外での相談の仕方を教えていき、サポートを受けられる環境を整えていきます。


この時に子どもが「自分が尊重されている」と感じられるサポートをすることが大切です。


尊重されていると実感できれば、困ったときは周りが助けてくれるという確信に繋がり、人を頼る意欲を持つことが出来ます。


ここで注意が必要なのは【子どもを尊重する】=【子どものいいなりになる】ではありません。


子どもの希望を叶えたり、要求を聞き入れることを尊重と考えてしまうと、一方はわがままになり、一方は疲弊していくという構図ができてしまいます。


その時々において、自分や周囲の都合や状況も子どもに伝えて、その子自身にも考えさせることが、実はその子を尊重しているということになります。


子どもを上にも下にも見るわけではなく、「愛情を持って寄り添い続ける」という意志が何より大切になります。





◎意図的なポジティブ(楽観的)思考


子どもがサポートを受けられる環境を整えながら、楽観性を持ち、気持ちの切り替えが出来る様に子ども達に教えていきます。


上手くいかないことがあると、子ども達は自分(あるいは自分以外)を責めて、結果的にネガティブ(悲観的)な状態になりがちです。


楽観性を持つ為に、成功と失敗をそれぞれ3つのキーワードで捉える方法があるので褒める時や励ます時の参考になれば幸いです。



【物事が成功した(うまくいった)とき】


1. 内向的 

(例;予習しておいたのが良かった)


2. 永続的 

(例;この方法でこれからも上手くいきそう)


3. 全面的 

(例;この課題は上手にこなせる)

成功したときはその結果を喜び、今後も実践出来そうだという手応えにします。成功を否定したり謙遜するのではなく、思い切り喜び合いましょう。



【物事が失敗した(うまくいかなかった)とき】


1. 外交的 

(例;集中できない環境だった)


2. 一時的 

(例;今回はたまたま、慣れてないだけ)


3. 限定的 

(例;この課題は苦手だけど得意な事もある)

上手くいかなかったことを全面的に自分のせいにして、いつもそうなると考えるのではなく、今回はたまたま、これだけは苦手と考えるようにします。





◎いわゆる「気分転換」


楽観性を持つようになってくると、ネガティブな気持ちを持つことが減ってきますが、消してなくなるわけではありません。


ネガティブな感情を募らせると衝動的な言動に繋がりやすくなります。


そういった気持ちを切り替える方法を覚えることで、衝動的な言動を減らすことが出来ます。


簡単にできるいくつかの方法を紹介します。


1. 手足や背筋を伸ばす


緊張や不安等の感情は身体を伸ばすことで和らぎます。ADHDの子どもの場合は運動して気持ちを発散するのも良いです。



2. 手を止めて深呼吸


作業が上手くいかずにイライラした時等は、手を止めて深呼吸をすると気持ちがリセットされる場合があります。


3. 他の場所へ行く


周りの人と衝突してストレスを感じた時等は、その場を離れる事で気持ちをリセットします。



ただし、これらの行動は面倒だから避けるといった「逃避」ではなく、あくまで一時的な「気分転換」として捉えられるように注意して下さい。





さて、これでレジリエンスの高め方についてのお話しは終わりになります。


レジリエンスを高めるということは、失敗をしても立ち直り、前向きに生きていく為の力になると思っています。


少しでも皆様に興味を持って頂けたり、お役に立つことになってくれたら嬉しいなと思っております。



最後までお読み下さった皆様、本当にありがとうございました。




レジリエンスの高め方:ステップ1

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レジリエンスの高め方:ステップ2

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レジリエンスの高め方:ステップ3

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